全国でバーチャルオフィス「ワンストップビジネスセンター」を展開し起業支援を行う、株式会社ワンストップビジネスセンター(取締役社長:生田泰啓、本社:東京都港区 以下「当社」)は、産業保健サービスの提供およびヘルスケア関連事業の企画・提案を行うMedit(代表:原田麻純、所在地:福岡県福岡市)と共同し、フリーランス約500人の健康実態調査を実施しました。
当調査からは、「体が資本」を体現するフリーランスの多くが自由な働き方を実現しながら、健康意識を高く保っている姿が浮き彫りとなりました。
調査の背景
「令和4年就業構造基本調査」(総務省統計局)によると、フリーランスの規模は全有業者の3.1%におよび、本業をフリーランスとする者が209万人、副業がフリーランスである者を合わせると257万人と大きな存在感を示すようになりました。2023年4月のフリーランス新法制定の流れを受け、今年の11月には労災保険特別加入の対象拡大を控えるなど、フリーランスを巡る労働環境整備に注目が集まっています。一方で、フリーランスの労働衛生を考える上で不可欠な、フリーランスの健康実態を明らかにする大規模な調査は未だ充実しているとは言えません。以上の背景から、フリーランスの健康実態と労働との関連を明らかにすることを目的に調査を実施しました。
調査の背景
フリーランスとして働く人は、仕事を自分で調整することで、心身を健康に保つことができるように過ごせている傾向があることが分かりました。
・フリーランスの42.2%が週2回以上の運動習慣がある
・フリーランスのうちの肥満者の割合は、全国水準と比較して10ポイント以上低い
調査の概要
調査名:フリーランス・個人事業主の労働と健康に関するアンケート調査
調査目的:フリーランス・個人事業主の労働と健康実態の把握
調査期間:2023年12月11日~2024年1月19日
調査方法:インターネットリサーチ(自記式アンケート)
調査対象:フリーランス・個人事業主に該当する、ワンストップビジネスセンターのバーチャルオフィス利用者
回答者数: 536人(有効回答数491)
※本調査でのフリーランス・個人事業主の定義(以下、フリーランスと表記する)
従業員を雇用していない個人事業主およびマイクロ法人の一人経営者。
専業で従事している場合も、会社員などとの兼業も含む。
調査結果
全国の統計と比較しフリーランスの肥満率が明らかに低いことが判明!
本調査での体重・身長の回答から、BMI※を算出。BMIから肥満率を算出したところ、20代から60代の年代ですべてが全国数値を下回りました。特に男性の肥満率が跳ね上がる40代では、全国の数値と比較し27ポイント下回りました。
※BMI=体格指数(Body Mass Index)。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った数字。本調査では、日本肥満学会での基準に則し、肥満の割合を算出しました。
※全国数値出典:「国民健康・栄養調査」2019年・厚生労働省
週2回以上の運動をしているフリーランスは42.4%を占める
「1回30分以上の運動を週に何回していますか?」という問いに対し、「週に2回以上」と回答した方が42.4%でした。
※全国数値出典:「国民健康・栄養調査」2019年・厚生労働省
仕事量・労働時間がコントロールできていると回答したのは82%
「仕事の量・内容や働く時間を自分自身でコントロールできているか?」という設問に対しては、「十分コントロールできている」「ややコントロールできている」と回答した方が82.3%(404/491人)でした。
当調査における基本属性について
当調査は、起業して間もない方から起業して久しい方まで、また、兼業・専業問わずフリーランス・個人事業主として活動されている方・マイクロ法人の一人経営者を対象に調査しています。
総括
Medit 代表/産業医 原田 麻純氏より
健やかな身体とこころを維持するための「予防医学」において、適切な食事・運動・睡眠の三要素を満たすライフスタイルの実践、すなわち日頃のセルフケアが最も重要です。長い間、職場を単位とする「集団健診」が労働者の健康管理の中核を担ってきました。この点、自己管理に委ねられるフリーランスは被雇用労働者に比べて健康診断受診率が低く、病気の早期発見や健康管理の意識づけにおける懸念が指摘されてきました。これほどまでにセルフケアの重要性がフリーランスワーカーの間に意識レベルで浸透し、行動化も目覚ましく、個々の健康管理の在り方として最先端を歩む実像が明らかになったことは実に印象的です。
現在、リモートワークや副業など働き方は多様化し、従来の職場という集団単位での労働衛生施策ではリーチできないシーンが生まれてきています。これからは、フリーランス・被雇用者を問わず、労働者個々人にフォーカスした労働衛生・健康管理を実現するための仕組みやソフトが求められると考えます。「フリーランス」という軸で今後のヘルスケアのあり方についてイメージを描くことが、そのための一つの足掛かりになることを願います。
当社社長/生田 泰啓より
当調査から、働く時間を自分自身の裁量でコントロールでき、それによって運動時間が捻出できていることが推測できました。「体が資本」を体現するフリーランスの多くが自由な働き方を実現しながら、健康への意識を持ち、健やかに生活している姿が浮き彫りとなったことを好ましく感じます。フリーランスは仕事を自分で調整することで、心身を健康に保つことができるように過ごせている傾向があると考えられます。「人生はもっと楽しい」をモットーに、起業家が事業を行うにあたって発生する費用と事務負担を軽減し、コア業務にリソースを集中できるようにサポートを行ってきた当社はこの傾向が好ましいと捉えています。これからも良質なサポートが提供できるよう、今回の結果も踏まえて事業展開を検討してまいります。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「ワンストップビジネスセンター・Meditによる共同調査」である旨の記載
・プレスリリースのリンク( https://www.1sbc.co.jp/press/2024/2532 ) 設置
Medit オフィス概要
産業保健サービスの提供と、ヘルスケア関連事業の企画・提案を行うオフィス。元広告制作職で現職医師の代表・原田麻純が、「ヘルスリテラシーの成長と発展が、時代の転換期のあらゆる葛藤を乗り越え、よりしなやかで持続的な社会へシフトしていくためのエンジンの一つになる」と志し、2022年5月に起業した。「”健康”と”快適”の自律」を掲げ、医療とコミュニケーション2つの専門性を背景に、医療ヘルスケア領域における唯一無二の価値提供と社会課題解決を目指す。
※企画・協業のお問合せ先:info@meetmedit.com
代表:原田麻純
所在地:福岡県福岡市中央区天神2-3-10天神パインクレスト719号
事業内容:産業保健サービス、ヘルスケア関連事業の企画・提案・コンサルティング/ソーシャルマーケティング/アクションリサーチ
ホームページ:https://www.meetmedit.com/